こんにちは〜 新居探しで忙しいプリケツ太郎(@puriketsutarooo)です
「自社株買い」する会社って、株主への還元意識が高いって聞くけど、なんで??
株主のメリットを教えてほしい!
今回の記事は、「自社株買い」の仕組みが知りたいという方や株主のメリットを教えてほしいという方向けになっております。
この記事を書くにあたり参考にさせていただいた書籍は、藤本壱さんの『高配当・連続増配株投資の教科書』です。
この記事を読み終えることで、「自社株買い」の仕組みの理解や、メリット、注意すべき事項がわかるようになります。
自社株買いとは?
「自社株買い」とは、読んで字の如く、自社の株を購入する行為のことです。
当然といえば当然ですね(-_-;)
少し違う表現をすると、自社株買いとは市場に出回っている自社の株の数を減らすということです。
では次に、自社株買いをする目的を説明していきます。
自社株買いをする目的って??
自社株買いの目的は、主に3つです。
・自社の株価を上げたい
・ストックオプションの付与
・会社の買収の際に使う
それぞれ解説します。
株価上昇を狙う
自社株買いを行うと株価を上昇させることができます。
これを理解するためには、1株あたり当期純利益(EPS)が関係してきます。
なぜかと言うと、EPSの上昇は利益が増えたということ、つまり企業の業績が上向いていることを意味するため、株価の上昇に繋がりやすくなるのです。
EPS等の投資で使われる用語の解説については以前の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。
EPSの算出式は、
で求めることが出来ました。
自社株買いとは市場に出回っている株式の数を減らすことと言いましたが、それは発行済み株式数を減らすということを意味します。
そうすれば、当期純利益が変わらずとも、EPSを上昇させることができるのです。
例で説明しましょう!
A社
今季純利益 100億円
発行済み株式数 1億株
自社株買いで2000万株購入
こんな会社があったとしましょう。
A社の自社株買いする前のEPSは、
でしたが、自社株買いをすることで、
と、純利益は変わっていないのに、EPSを25円も上げることが出来ます。
これが株主還元になるのです。
ストックオプションの付与
ストックオプションとは、その企業の役員や従業員にあらかじめ決められた価格で自社株を買う権利を与えることを言います。
ストックオプションで決められた価格を株価が上回れば、購入者は利益を得られるので、役員や従業員の業績向上へのモチベーションを高めることができます。
会社の買収に使う
買収によって組織の拡大を狙う場合にも自社株買いが行われます。
下図でA社がB社を買収しようとした場合、B社の株を取得するにはB社の株主からゆずってもらう必要があります。
そのとき、A社が持っている自社株とB社株主が持っているB社株を交換することを株式交換と言います。
この株式交換をするためにあらかじめA社は自社株を買い、交換に備えるのです。
自社株買いにデメリットはあるのか?
ここまで自社株買いのいい部分を書いてきましたが、自社株買いにも注意しなくてはいけないことがあります。
それは、取得した自社株の使い道です。
消却
消却とは取得した自社株の分だけ発行済み株式数を減らすことです。
消却を行うことで、前述したとおり発行済み株式数の減少にともなって、EPSが上がり、株価上昇につながります。
処分
一方で処分とは、取得した自社株を誰かに譲渡することです。
これでは、自社株を購入し市場に出回る株式数は一時的に減りますが、譲渡してしまうとまた元の数に戻ってしまい、一時的に上がったEPSが元の値まで下がってしまうため、株価下落の原因になります。
ですので、自社株を処分した企業は注意が必要です。
まとめ
今回は自社株買いについてまとめてきました。
・自社株買いとは、市場に出回っている自社の株の数を減らすこと
・自社株買いをする目的は
①株価上昇 ②ストックオプションの付与 ③会社の買収の際に利用
・取得した自社株の使い道は①消却 ②処分
・自社株の消却とは、取得した自社株を抹消し数を減らすこと
・自社株の処分とは、取得した自社株を誰かに譲渡すること
自社株買いはメリットばかりですが、注意しなければいけないこともあるということを理解しておいた方がいいでしょう!
今回は以上です〜!
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