こんにちは!マクドナルド晩酌が最近の一番の楽しみである
プリケツ太郎(@puriketsutarooo)です。
今回も私が銘柄分析をしていた中で見つけた、新NISAで購入を検討したい銘柄の紹介をします
前回は高配当かつディフェンシブ銘柄ですが、やや株価が高い日東富士製粉㈱を紹介しました!
食品系の企業は不況時でも変わらず業績が安定しているため、
ポートフォリオに組み入れて置きたいセクターです!
前回の記事はこちら↓
今回は防犯カメラシステムが主力事業である【あいホールディングス】を紹介します
ホールディングスとあるように、子会社など延べ44社で構成されています

M&Aを積極的に行う会社だよ!
なお、このブログは投資の勧誘を目的としてはおりません。
投資をする場合はご自身の判断で行っていただければと思います。
あいホールディングス【3076】
まずは主な事業についてまとめていきます
①防犯カメラを主としたセキュリティシステム機器の開発・製造・販売
②診察券やICカード等の身分証、磁気カードリーダといったカード発行システム機器の開発・製造・販売
③カッティングマシンやラベル加工システムの開発・製造・販売
④計測機器の開発・製造・販売
⑤構造設計、耐震診断を主体とした建築設計事業等
⑥ビジネスホン事業
⑦IoT技術を駆使した脱炭素システム開発・製造・販売
ホールディングス企業のため、事業が多岐にわたっていますね!
2025年6月期 第2四半期(中間)業績について
続いて、先月2月に公開された2025年6月期の中間決算資料にて業績を確認していきましょう
2025年6月期 第2四半期決算説明資料P2/あいホールディングス株式会社 決算短信・決算説明資料
・売上高
前年比30%増で進捗率47.5%とまずまずの結果だと思います
・営業利益
セキュリティ機器やカード発行機器のセグメントは前年比ほぼ横ばいで推移しましたが
カッティングマシン機器や計測機器、ビジネスホンセグメントが伸び悩み、進捗率37%でした
減益を受け、カッティングマシン事業については事業性の見極めを今期中に行い、売却も視野に入れているそうです
・純利益
進捗率82%と数字上は順調ですが、
中身を確認すると、M&Aで子会社となった岩崎通信機の負ののれん益が70%程度を占めています
もともと、M&A事業に積極的で、これを繰り返して事業拡大をしてきた企業ですので、
当初の予想より、安価で岩崎通信機を子会社化することに成功したということで
決してマイナス評価ではありません
会社を取得する際に支払った金額よりも、取得した会社の純資産額が上回った場合、その差額の利益のこと
配当金について
次に配当金の推移を見ていきましょう!
2025年6月期 第2四半期決算説明資料P15/あいホールディングス株式会社 決算短信・決算説明資料
上記資料からわかるように、過去9年間で減配は1度もなく、
今期についても岩崎通信機の負ののれん益により、10円/株の増配が発表されました
配当性向については50%以上を基準とし、財政状態、利益水準などを総合的に勘案したうえで利益配当を行う方針としており、株主還元の姿勢がはっきりしているのが好印象です!
M&A事業について
次に、あいホールディングスの最大の特徴であるM&A事業で子会社化された企業の概要を見ていきましょう!
岩崎通信機
①情報通信、印刷システム、電子計測分野における機器の開発、製造、販売及びサービスの提供
②不動産の賃貸等
一般の企業オフィスの他、官公庁、工場プラント、量販店、商業施設など法人向けビジネスホン事業を主力としています
近年はワークスタイルの変化に対して、IP/クラウド連携、スマホ連携など多様なニーズに応えています
続いて、2025年6月期の第2四半期までの業績については以下の通りでした
2025年6月期 第2四半期決算説明資料P3/あいホールディングス株式会社 決算短信・決算説明資料
資料にある通り、第1四半期で構造改革に着手し、第2四半期には営業利益の黒字転換に成功しています!
決算短信に記載がありましたが、上場会社として必要となる管理部門の維持費用、その他の上場維持コストを削減することで企業価値の向上を狙ったM&Aとのことです
ナカヨ
IPテレフォニーシステムの開発、製造、販売及びSEサポートに至る事業活動
こちらも岩崎通信機と同様のビジネスホン事業がメインの企業です
次に直近の業績を確認してみましょう
前期(2024年3月期)の本決算資料でご確認ください
2024年3月期 決算説明会資料P4/株式会社ナカヨ IR情報
2023年3月期と比べて、営業利益、経常利益は増えたものの、依然赤字経営という苦しい状況です
さらに、純利益は前年比で7.4%減と厳しい結果でした
今回のM&Aの狙いについて
ここまで岩崎通信機とナカヨについて紹介してきました
すでにお分かりだと思いますが、2社の共通点は、
ビジネスホンが主力の企業ということです
なぜ、あいホールディングスは主力事業が同じ企業を連続でM&Aするのでしょうか?
その答えは決算説明資料に書かれていました
2025年6月期 第2四半期決算説明資料P14/あいホールディングス株式会社 決算短信・決算説明資料
同じ事業の会社が2社あれば、開発ペースがアップし、生産コストが下がり、営業コストも下がるというわけです
また、構造改革も進めやすくなるのかなと予想しています
かつ、2社とも非上場化することで、上場維持費の削減も図れます
株価指標
続いて主要な株価指標をチェックしていきましょう!
時価総額 | 1,112億円 |
PER(予想) | 6.2倍 |
PBR(予想) | 1.0倍 |
EPS(実績) | 331.11円 |
配当金(予想) | 100円 |
配当利回り(予想) | 4.8% |
ROE(実績) | 14.8% |
ROA(実績) | 11.9% |
表中の用語について解説した記事も書きましたので参考にしてみてください
この指標の中で注目すべき点としては、
EPSが高ければ今後の成長、配当金の増配等色々な面で期待が持てます
また、ROAがものすごく高いのがあいホールディングスの特徴だと思います
株主還元にも積極的なところも好感です!
次に財務指標もまとめていきます
自己資本比率 | 80.8% |
利益剰余金 | 781.7億円 |
有利子負債額 | 0.78億円 |
D/Eレシオ | 0.00 |
純有利子負債 | -359.43億円 |
営業CF(キャッシュフロー) | 84.32億円 |
投資CF | -64.28億円 |
財務CF | -46.75億円 |
私が注目する指標は、
自己資本比率、負債額については申し分ないほど財務健全です
キャッシュフローについては投資CFと財務CFの合計額が営業CFを超えているため、前年よりフリーキャッシュフローと呼ばれる現金等が減少しています
企業の成長には投資が必要ですから、多少は許容してもいいと思いますが極端に差がある場合には注意が必要です
まとめ
ここまで色々分析をしてきましたが、決算説明資料の最後に今後の企業としての目標が書かれていたので紹介します
2025年6月期 第2四半期決算説明資料P16/あいホールディングス株式会社 決算短信・決算説明資料
この資料から読み取れる内容はこちら↓
あいホールディングスは財務指標が非常に健全で、株主還元も積極的な企業だということがわかりました!
あいホールディングスは財務指標が非常に健全で、株主還元も積極的な企業だということがわかりました!
現在、株価推移は軟調で上値が重い感じがありますが、M&Aや事業の見直しにより、
市場から評価されれば急に株価も上がっていきそうな企業だと感じます
なので株価が軟調な今、仕込んでおくのはありかもしれませんね
これであいホールディングスの銘柄分析を終わりたいと思います!
また次の記事でお会いしましょう!

次の銘柄分析をお楽しみに〜
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